” 2×4工法のプランニングと耐力壁線区画 ”
技術部の杉山 です。
前回 2×4工法は『 枠組壁工法 』が正式な名称で、”箱” の組合わせで構造が成り立っているというお話をしました。
この ”箱” を平面的に見たものを『耐力壁線区画』と言います。
だいたい日本の住宅は、6帖 とか 4.5帖 とか 8帖 とか 畳の枚数で部屋の大きさを示す事が多いと思いますが、ほぼ 長方形か正方形の組合せでプランが出来ていると思います。
一般的にプランは平面的ですが、構造的に見た場合 上の階と下の階の ”箱” がきちんと乗っていると、荷重( 屋根の重さ・床の重さ・家具や人間の重さ 等 )を屋根から基礎までスム-ズに伝える事になり、重さに関しては、構造上シンプルで有利な建物になります。
例えば、1階に6帖の和室と1帖の押入・半帖 の物入があったとします。
その上に7.5帖の洋室があれば、上下階の外回りはぴったり乗る事になります。
こんな事を考えながら、2×4工法の プランニングは進めていくと良いです。
この赤い ✖ 印で表した ”箱” を 『 耐力壁線区画 』、また『 耐力壁線区画 』外周の線を各々『 耐力壁線 』と呼びます。
『 耐力壁線区画 』はその建物の平面上のプランと上下階の乗り方によって、一部屋だけではなく、組合せで区画される場合もあります。( むしろその方が多いです。)
次回は、『 耐力壁線区画 』と 『 耐力壁線 』 の 決まり事についてお話します。