” 2×4の壁の耐力面材の貼り方 ”
技術部の杉山 です。
続きで『 耐力壁線区画 』のお話をしてきたのですが、先日うちの営業から質問を受けたのでその件のお話をしたいと思います。
『 杉山さん 2×4の特徴的なクレ-ムってなんですかね-』という事でした。
私はクレ-ム担当やアフタ-サービス担当も経験していたので、感覚的なところで
① 開口部周りの石膏ボ-ドのクラック
② 階段室・吹抜 等 大きな床開口部の壁の入隅のクロス(壁紙)のねじれ を上げました。
加えて 建具の建付けの狂いも出易いのですが、
①’開口部周りの石膏ボ-ドのクラックに関しては、
主に開口部の角から斜め方向に石膏ボードが割れるのがあった記憶がありましたが、今回の営業からの話は開口部の角でたて方向にクラックが入るという事でした。
私は 2×4しか経験が無く、壁の面材は開口部に掛けて(門構えに)貼る物だと思い込んでいましたが、
あらためて”支援機構の仕様書” その他の2×4の書籍を見たところ、
” 外壁面材の貼り方 ”のような感じで書いてはあるのですが、内部の石膏ボードについての記載は見つかりませんでした。 (-_-;)
2×4の開口部周りは理屈でお話すると、在来工法の軸力(圧縮力 と 引張力)と違い、まぐさ・まぐさ受け など上からの荷重を受けるだけでなく、水平力(地震力・風圧力)も負担している為、面材の貼り方が 非常に重要な役目を果たしています。
そのため面材の釘打ちピッチ や 使用する釘・ビスの種類・長さが詳細に決められています。
開口部周りの面材は可能な限り、1枚の面材で開口部をまたぐようにして貼って、開口部廻りの材料が一体化するように考えられています。
そのため、主な在来工法のように開口部で面材を継いでしまうと、その部分で面材にクラックが入る確率が高くなります。
私は 2×4しかやって来ていないので、そんなのは当たり前だ と思っていたのですが木材の高騰などで在来工法から2×4をはじめられた方にとっては、全然当たり前ではありませんでした。(>_<)
特に、内壁の開口部周りの石膏ボードの貼り方は、現場で確認された方が良いと思います。